友人の立ち飲み屋の開店!!②
投稿日 : 2019年8月8日 | 最終更新日時: 2019年8月7日
こんばんは。
代表の堀口です。
昨日、友人が立ち飲み屋を始めたお話しました。
立ち飲み屋に私もよく行くので、副業やったら儲かるなと
よく思っています。
しかし、不動産業やっているとどうしても物件を見ただけである程度の
家賃と初期費用がわかってしまいます。
そして、うまくいかないから辞めたい!と思っても解約予告なるものがあって実はすぐに辞める
ことができない契約の縛りとなっているのです(通常は6ヶ月。人気物件は8ヶ月前)。
まず、初期費用のお話をしましょう。
飲食店にかかわらず店舗を借りる際には下記の費用が初期費用として発生します。
・礼金
・保証金
・前家賃
・火災保険
・保証会社(最近、ほぼ義務になっています)
大体こんな感じです。
これらの中で、礼金と保証金は物件の人気度で増減します。
ようは、例えば駅近くで1F路面店などはいろいろな業種の方が出店を希望するので
礼金を2とか3ヶ月分とる物件があります。
保証金も大体店舗の場合には6ヶ月程度ですが、10ヶ月~12ヶ月とることも
ざらにあります。それらが初期費用に乗っかってきます。
さらには償却までつくということもあります。
各品目の説明を簡単にします。
礼金は返却義務がありませんで大家さんへのプレゼントです。
そして、保証金は退去するまで返ってきません。
その保証金を別なことに利用できません。
また、保証金償却というあまり不動産業界に携わっていない
人には馴染みのないものが図面に書いてあります
これは、ようは保証金の中から大家さんが差っ引くということ
です。
例えば、20%保証金から償却となると10ヶ月仮に保証金を支払ったら
その内の20%は大家さんに差し引かれるということなのです。
(ほぼ、礼金に性質が近い)
この事を踏まえて立ち飲み屋さんのお話に戻りましょう。
だいぶ私見が混じってますが、、、。
立ち飲み屋さんの性質的に目立つ場所にお店が見えたのでふらっと
一杯やっていか!みたいな感じでお店に入るのではないでしょうか。
あるいは、「なんか賑わっているからちょっと入ってみるか」みたいな
これが続いてくると、顔見知りが増えてきて一人でもそのお店にいき、
「そのお店を目的に来店する」という人が増えていき、
結果としてお店が賑わってくると感じます。
このように考えると、ある程度お店は人の通行量があるところで
歩いている人達から中が見えて、立地的には1F路面がほとんど
です。
この条件を考えると、飲食店のみならずいろいろな業種の人たちが当該場所で
開業したいと思う立地であるとも言えます。
そうなると、家賃や礼金、保証金は需要供給のバランスで形成されるので
比較的高くなる傾向になります。
こう考えるとトータル金額の物件取得費も当然高くなってしまいます。
また、一般的に立ち飲み屋さんは価格設定が安いです。
薄利多売で利益を積んでいく方式です。
一方で家賃が高いという悪条件の環境で他の飲食店の競合と戦わなくては
なりません。
立ち飲み屋さんはうまくお客様を回転させれば初期費用を順調に回収して利益を
生むことができるでしょうが、うまくいかなかった場合にはランニングコストが
高いため大きな負債を生む危険性も秘めています。
どの業界も厳しいでしょうが、立ち飲み屋さんも他店と比較して独自性を
ださないと生き残るのが非常に厳しい業種だと思います。
今後、友人のお店がどう展開していくのか注視したいですね。
流行ることを祈って。。。。
物件のお問い合わせはこちらへ