空き家はいつから空き家になるのか
空き家って、いつから空き家なんでしょう
仕事で空き家に関わっていると、ときどき聞かれることがあります。
「空き家って、いつから空き家になるんですか?」
たしかに不思議な質問です。昨日まで人が住んでいた家が、今日から突然「空き家です」と言われても、家そのものは何も変わりません。
では、空き家はいつから空き家になるのでしょうか。
人が住まなくなった日から
一番わかりやすい答えは、人が住まなくなった日からです。
たとえば、親が施設へ入ったり、引っ越しをしたり、実家を離れたり。そんなタイミングで家に誰も住まなくなることがあります。
家は昨日と同じなのに、そこに住む人がいなくなる。その瞬間から空き家になります。
考えてみると少し不思議です。建物は変わらないのに、「住んでいる家」と「空き家」はまったく違うものとして見られるようになります。
最初の数か月はあまり変わりません
空き家になったばかりの家は、見た目にはほとんど変わりません。
庭もきれいですし、家の中もそのままです。近所の人も「まだ誰か住んでいるのかな」と思うことがあります。
ですが、少しずつ変化は始まっています。
普段は気にならないような小さな変化が、時間とともに目立つようになってきます。
最初に変わるのは庭です
空き家をたくさん見ていて思うのは、最初に変化が出るのは庭です。
本当に庭です。
草は待ってくれません。人が住まなくなったことなど関係なく、どんどん成長します。
数か月後には、
「少し伸びてきたな」
になります。
さらに時間が経つと、
「けっこう伸びてるな」
になります。
そして一年ほど経つと、
「ここ、本当に庭でしたよね?」
になることもあります。
以前の記事でも書きましたが、空き家の庭はだいたい想像の3倍元気です。
ポストも正直です
庭と同じくらい正直なのがポストです。
最初は数枚だったチラシや郵便物も、少しずつ増えていきます。
空き家のポストを見ると、その家がどのくらいの期間使われていないのか、なんとなく分かることもあります。
仕事で空き家を見に行くと、ついポストを見てしまいます。
もしかすると職業病かもしれません。
実家もいつか空き家になるかもしれません
この記事を読んでいる方の中には、「空き家なんてまだ関係ない」と思う方もいるかもしれません。
ですが空き家の多くは、もともと普通の家です。
誰かが暮らし、家族の思い出があり、日常があった家です。
実家も今は親が元気に暮らしていても、10年後や20年後はどうなっているでしょうか。
そう考えると、空き家は決して遠い話ではないのかもしれません。
空き家になること自体は悪いことではありません
ここは誤解してほしくないところです。
空き家になること自体は悪いことではありません。
人生にはいろいろな変化があります。引っ越しもありますし、家族構成が変わることもあります。
その結果として、誰も住まなくなる家があるのは自然なことです。
問題なのは、空き家になったあと何年もそのままになってしまうことです。
空き家は管理したり活用したりすることで、また違った役割を持つこともあります。
まとめ
空き家は、人が住まなくなった日から始まります。
ですが、本当に空き家らしくなるのは少し後かもしれません。庭の草が伸びたり、ポストに郵便物がたまったり。そんな小さな変化が少しずつ現れます。
空き家は特別なものではありません。実はとても身近な存在です。
だからこそ、「いつかの話」ではなく、少しだけ気にしてみるのもいいかもしれません。
このブログでは、これからも空き家の現場で感じたことや、実際に見てきたことを書いていこうと思います。また次回も読んでいただけるとうれしいです。
